Your choice

一般社団法人Your choiceのNewsを配信していきます。

【インタビュー】「伝える側、作る側になりたいなあと思った。」何が人を " 行動 " させるのか? 前編

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意志を持って行動すること。

 

当たり前のような気がするこの言葉ですが、

「なかなか行動ができない…」と思ってきた人も多いのではないでしょうか。

 

自分を深く見つめ、その解決に向かって行動する。

 

同じように

社会を色んな角度から観て、疑問を持ち、その改善に向かって行動する。

 

そんな人が「意志を持って行動する」人なのかもなあと思わせてくれたのが

今回インタビューさせていただいた矢口教介さんです。

 

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病気による筋力の低下から、5~6センチの範囲で動く手を使ってパソコンを操り、

クライアントの想いを込めたデザインを作り上げ、

「仕事をすると重度障害者への介助を打ち切る」問題について、

市に出向き、自ら突破口をつくろうと行動を起こしています。

 

 

 

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就労中の介助について市に交渉に向かう矢口さん



 

 

そんな矢口さんは

どのようにしてYour choiceと出会ったのか、

どんな想いを持って仕事に取り組んでいるのか、

不安や、しんどさとどう向き合っているのか、

その「行動力」の源をお聞きしました。

 

 

 

「働く」とか「働ける」なんて思っていなかった

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【インタビュー】「誰かの為になっているっていうのを証明すること。」改めて今、” 働く " を考える。後編

前回は、Your choice共同創業者である新井さんの

Your choiceとの出逢いまでについてインタビューしてきました。

 

引き続き、新井さんの想いや、

これからについてお聞きしていきたいと思います。

 

 

▼前回の記事はこちらから

yourchoice10.hatenablog.com

 

 

 

 

「自分で自分に責任がある」という環境

 

ーーー実際に働き初めて、働く以前と後での違いってなんですか??

 

責任。だと思います。

 

僕は、高校時代に生徒会をやっていたんですね。

色んなことをやらせてもらいました。

 

好きなことをさせてもらっていた上に

養護学校だったからということもあるのか、

生徒がミスっても教師が全てカバーしてくれるんです。

 

そんな環境から今は、

何かあったら責任は自分にある。

 

わからないことは、もちろん聞いたら教えてくれるのですが、

それだけではなくて、自分で学ばなければいけない。

 

そこは学校も同じなんですけどね。笑

今はすごくそれを実感しています。

 

そういう「自分で自分に責任がある」という環境は

僕は好きですね。

 

 

ーーー思いの面での変化はありましたか??

 

ずっと

「働く為にはどうしたらいいんだろう」

って考えていました。

 

それは、ゲームプログラマーになりたいという想いに

縛られていたというのも、きっとあるんですけど。

 

でもいざこうやってYour choiceで働いてみると、

仕事にはクライアントさんがいます。

 

そのクライアントさんの望んでいるものを、

 

どうやったら汲み取れるんだろう?

汲み取った上でどうやったら喜んでくれるんだろう?

 

ということを考えるようになったと思います。

 

「自分が」働く為にはどうしたらいいんだろう。

というのが、

「その人の為に」なるにはどうしたらいいんだろう。

という風に変わりました。

 

 

 

ーーー素敵ですね。

 

あ、

あと自分が誰よりもびっくりしていることがあるのですが。

 

Your choiceで働く以前は、

病院での余暇の時間はプログラミングの勉強か、

ゲームをするか、Youtubeをみていたんですけど、

 

今は仕事に必要なスキルはどうやって身につけるんだろうって考えたり、

メールの返信をしたり、情報収集をしたりしているんですよね。

 

...びっくりです。笑

 

ゲームをやる時間が減ったというのは、

今までの自分では信じられないことで、

すごくびっくりしているんです。笑

 

気づいたら仕事のことをやっているという感じです。

 

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「働く」とは?

 

ーーーそうなのですね!笑

   すごく楽しそうにお仕事をされているのが伝わります。

   そんな新井さんにとって、

   「働く」ってどういうことだと思いますか?

 

もし自分がケンジョウシャだとしたらきっと、

「自分が生きる為に働く」って答えると思うんです。

働かなきゃ生きていけない、とも思う。

 

でも僕は入院をしていて

障害の重さにもよりますが、

20才になったら障害基礎年金というものがもらえるんですね。

 

働かなくても、病院にいれば

生きていくことができるんです。

 

だから、僕たちの場合は

「生きる為に働く」っていうのはちょっと違っていて…

 

僕は、自分の人生を楽しくする為に働くものなのかなって思います。

 

もし僕が働かないで、24時間ずっと

ご飯食べるか、寝るか、ゲームやってるかっていう生活をしていたら

多分半年くらいは楽しいのかなとも思いますけど、

 

それを10年、20年と続けたら

自分の存在意義がわからなくなってくると思うんです。

 

誰かのために、誰かに必要とされるから、働ける。

 

誰かの為になっているっていうのを

証明するのが働くってことなのかなと思います。

 

 

 

これからについて

 

ーーーこれからについて考えていることがあれば教えてください。

 

 

やったことないことは、

どんどんやってみたいなって思っています。

 

スキルを身につけるためっていうのも、もちろんあるし

自分の得意、不得意や

何が好きで何が嫌いなのかっていうのを理解する為に、

Your choiceにいたいなと思っています。

 

方法はわかりませんが、

5年か10年先には、ゲーム関する仕事がしたいな

とも、やっぱり思っています。

 

それが、Your choiceでできるかもしれないし

そうでないかもしれない。

 

それが、必ずしもプログラマーじゃなくてもいいんだとも思えたし、

ゲームを「作る」っていう形でもないかもしれない。

 

自分でゲーム会社を作っちゃおうかなとも思いますしね。

 

 

 

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ーーー前回から、お話を伺っている中で、

   新井さんってすごくストイックだなあ!!

   って思ったんですけど、

   今の考え方になったきっかけとかってあるのでしょうか?

 

 

 

うーん。

 

5才のくらいの時かな。

戦隊モノのレッドがすごい好きでした。笑

 

みんなを引っ張っていくっていうのが

すごいかっこいいなと思っていたんですよね。

 

 

あとは、自分の「決めたらまげない性格」は、

多分漫画とかアニメに影響があって。

 

仲間は絶対大事にするんだ!

みたいなそういうキャラクターが大好きなんです。

 

そんな性格になりたいなあって思って、

ある意味キャラクターを見習って成長してきたんですよね。

          

僕は、主人公になりたいんです。

 

 

…こういう話、結構恥ずかしいですね。

親にも言ったことないです。笑

 

 

ーーーとっても素敵だと思います。

 

これからについて、もうひとつ。

仕事とは違うかもしれないのですが、

 

尊敬する人がいるんです。

小学校の時の先生です。

 

その先生はすごくトークセンスが高いんですよね。

 

僕、人と話すのは好きなのですが

初対面が苦手で、すごく人見知りなんです。

だからこそ尊敬しているんですけど、

その人は、できることが多いわけではないし、

教えるのもそんなにうまいわけでもない。笑

 

でもそれをトーク力で乗り越えているんですよね。

面白さでカバーしているというか。

 

本当にかっこいいなと思っています。

 

そんなふうに、

人を笑わせながら一緒に何かをしていく

っていうことをしたいなと思っています。

 

 

 

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Your choice共同創業者

新井海斗

【インタビュー】「誰かの為になっているっていうのを証明すること。」改めて今、” 働く " を考える。前編

 

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北海道の病院に、病気とうまく付き合いながら
「働く」ことを楽しんでいる人がいます。


今回インタビューさせていただいたのは、
一般社団法人Your choiceの共同創業者である新井海斗さんです。


どうしてYour choiceで働こうと思ったのか。
「働く」とはどういうことなのか。
これからやりたいこと。
新井さんの想いを伺いました。

 

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小学生の時からゲームプログラマーを目指す?


ーーーこんにちは!
   今日はよろしくお願いします。
   突然なのですが、ゲームがすごい好きだとお聞きしたのですが。


そうですね、すごい好きです。笑

 

 

ーーー何かきっかけがあるんですか??


これを言うと疑問に思う人もいるかと思うのですが、
僕はゲームで成長してきたと思っているんですよね。

 

 

ーーー詳しくお聞きしたいです!


みんなが幼稚園、保育園に行っている間、僕は託児所にいたんですけど。
その当時、愛想はないし、人見知りで、
障がいのこともあって、友達ができなかったんです。


そんな時に初めて友達ができたきっかけが
ゲームなんです。

 

ポケモンだったんですけど。笑
一緒にやろうよって言ってくれた子がいたんです。
そこからゲームについての話をきっかけに、声をかけてくれる子も増えて、
友達ができるようになりました。


人見知りということに悩みもあったので、
オンラインゲームのブースチャットを使って
コミュニケーションの練習もしていましたね。

 

そういうのもあって小学校のころからゲームは大好きですし、
その時からずっとゲームプログラマーになりたいと考えていました。

 

 

 

ーーーすごく素敵ですね。
   今も目指されているんですか??


そうですね。


ずっと独学でプログラミングの勉強はしていますし、
いずれはゲームに関わるお仕事をしたいなと思っています。
   

実はYour choiceに入る時、
ゲームプログラマーへの夢が頭にあったことで悩んだりもしたんです。

 

 

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「一緒にいたら成長できるんじゃないかと思ったんです」

 

ーーーそうだったのですね。
   どのようにしてYour choiceとは出逢ったのですか??


病院で株式会社テレワークマネジメントという会社の
在宅就労実習をさせていただいていました。


そのインターンが終わったときに、
織田さん( Your choice代表 )のことを紹介していただきました。


さっきのとおり
ずっと思い描いてきたゲームプログラマーへの夢はどうしたらいいんだろうか
とか、
メールでの紹介だったので顔もわからないし、どんな考えの人かもわからない。
障がい者についてどういう考えなのか…。


不安を抱えていましたね。
すぐに一緒に働くとは言えませんでした。

 

 

ーーー決め手は何でしたか?


初めてオンラインで話した時に共感するところがたくさんあり、
これなら一緒に働きたいなと思いました。


はじめの方にスケジュールを組むため「病院での生活をエクセル表にしてほしい」
と言われたんですけど、


それをつくって提示した時に「もっとこの方がいいんじゃないかな」とか、
より相手目線でのモノの作り方を教わって、
初めて今までのやり方では通用しないことを実感しました。


その時に、
織田さんと一緒にいたら成長できるんじゃないかと思ったんです。

 

 

 

「自由に生活できるんだったら、
          もう少しお仕事をしたいと思う」

 

ーーー日々のお仕事はどうやって行なっているのですか?


会議とかミーティングは全てビデオで行なっています。
議事録を書いたり、メールの作成、
その他文章を書く時には音声入力を使用していますね。
声で文章を入れてから、誤字脱字を直していきます。


音声入力を使うようになる前は、
一個のメールを作るのに1時間はかかっていたのですが、
今は10〜20分で作成することができるんですよね。


音声入力すごいんです。笑

 

 

ーーーすごいですね!音声入力使ってみます!
   新井さんは普段どのような生活を送られているんですか??
   差し支えなければ教えていただきたいです。


大丈夫ですよ。


朝は5時に起きて、身支度をします。
7時にご飯で、作業スペースに移動して、
9時30分〜11時30分まで仕事、お昼を食べます。
12時頃に理学療法室に行って、
車椅子スポーツをしたり、友達と話して過ごします。
13時〜14時にまた仕事をして、訓練(リハビリ)があります。
あとは余暇の時間になりますね。


良くも悪くも病院生活は時間が縛られています。


自由に生活できるんだったら、もう少しお仕事をしたいと思うし、
知らないことをもっと知ることができたり、
経験できるんじゃないかなと思うこともあります。

 

 

 

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「自分なんて社会にいらないのかな」と思った

 

ーーーYour choiceに出逢う前、お仕事を探していた時の気持ち…
   もう少しお聞きしてもいいですか??


めちゃめちゃしんどかったですね。笑


僕は本当にゲームが大好きでゲームに救われた場面も多い。
そんな自分が大好きなゲームを通して誰かを救えたらいいなと思って、
問い合わせをしていたんですけど。

 

断られ続けましたし、
ちょっと難しいですねって言われたときには、
やっぱり障がいがあるからなのかなって思いました。


一度そう思ってしまうと、

「自分なんて社会にいらないのかな」
「障がいがあったら社会にいらないのかな」

と、どんどんそういうことを考えてしまっていましたね。


本当に苦しかったです。

 

 

ーーーそこからどうやって抜け出すことができたのですか??


テレワークマネジメントさんで働きはじめた時に、
「仕事ってゲームプログラマー以外にもあるんだな」

って純粋に思えたことがきっかけかもしれないです。


わかっているつもりではいたけど、
実際にやったことでストンと落ちた感じがしました。


今までやったことのない仕事をさせてもらって、
それによって、感謝もしてもらったと思えています。


初めて、
「人の役に立つってプログラミング以外にもあるな」
って思ったんですよね。

 

と同時に、これまでプログラミング以外のことはほとんどやってこなかったから、
「そんな自分にできることってなんだろう」
っていうのはわからなくて、やっぱり悩んでいました。


実習が終わってそんなことを考えていた時に、
織田さんを紹介してもらったんです。

 

 

ーーーそこからYour choiceでのお仕事がスタートしたんですね。


そうですね(^^)

 

 

 

 

今回は、新井さんとYour choiceが出逢うまでの
きっかけや、思いの変化をお聞きしました。


次の記事では引き続き、
新井さんの働き方や、「働く」ということへの想いを伝えたいと思います。

代表の織田が、京の企業「働き方改革チャレンジプログラム」のwebミーティングに参加しました。

代表の織田が、

京の企業「働き方改革チャレンジプログラム」のwebミーティングに参加しました。

 

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social-innovation.kyoto.jp

プログラミングの授業を提供しました。

 

生きづらさを抱えている子どもたちをいつもサポートしている

SNEC様(すねっく:スペシャル・ニーズ・エデュケーション・センター)の長野校にて

プログラミングの授業を提供しました。

 

【8/25】働くを見つける!ワークショップイベントのお知らせ – 祥雲高等学院/明蓬館SNEC長野

 

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研修の提供をしてきました。

京都市の取り組みで、
京都市ソーシャルイノベーション研究所主催の勉強会にて、
研修の提供をしてきました。

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研修会レポート【前編】(京都市ソーシャルイノベーション研究所HPより

social-innovation.kyoto.jp

 

 

 

京都市ソーシャルイノベーション研究所HP

social-innovation.kyoto.jp

ミルマガジンという媒体にインタビューして頂きました。

ミルマガジンという媒体にインタビューして頂きました。

mbit.co.jp

一部抜粋
障害者手帳を持っている人を「ショウガイシャ」というレッテルを貼ることがあり、とても弱い存在であるとする、一方で、守ってあげないといけない存在、という印象があるかもしれません。
しかし、実際に一緒に働いてみると、「ケンジョウシャ」と呼ばれている人と同じように「得意なこと」と「不得意なこと」がある、ふつうの従業員です。」