Your choice

一般社団法人Your choiceのNewsを配信していきます。

【インタビュー】「誰かの為になっているっていうのを証明すること。」改めて今、” 働く " を考える。前編

 

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北海道の病院に、病気とうまく付き合いながら
「働く」ことを楽しんでいる人がいます。


今回インタビューさせていただいたのは、
一般社団法人Your choiceの共同創業者である新井海斗さんです。


どうしてYour choiceで働こうと思ったのか。
「働く」とはどういうことなのか。
これからやりたいこと。
新井さんの想いを伺いました。

 

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小学生の時からゲームプログラマーを目指す?


ーーーこんにちは!
   今日はよろしくお願いします。
   突然なのですが、ゲームがすごい好きだとお聞きしたのですが。


そうですね、すごい好きです。笑

 

 

ーーー何かきっかけがあるんですか??


これを言うと疑問に思う人もいるかと思うのですが、
僕はゲームで成長してきたと思っているんですよね。

 

 

ーーー詳しくお聞きしたいです!


みんなが幼稚園、保育園に行っている間、僕は託児所にいたんですけど。
その当時、愛想はないし、人見知りで、
障がいのこともあって、友達ができなかったんです。


そんな時に初めて友達ができたきっかけが
ゲームなんです。

 

ポケモンだったんですけど。笑
一緒にやろうよって言ってくれた子がいたんです。
そこからゲームについての話をきっかけに、声をかけてくれる子も増えて、
友達ができるようになりました。


人見知りということに悩みもあったので、
オンラインゲームのブースチャットを使って
コミュニケーションの練習もしていましたね。

 

そういうのもあって小学校のころからゲームは大好きですし、
その時からずっとゲームプログラマーになりたいと考えていました。

 

 

 

ーーーすごく素敵ですね。
   今も目指されているんですか??


そうですね。


ずっと独学でプログラミングの勉強はしていますし、
いずれはゲームに関わるお仕事をしたいなと思っています。
   

実はYour choiceに入る時、
ゲームプログラマーへの夢が頭にあったことで悩んだりもしたんです。

 

 

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「一緒にいたら成長できるんじゃないかと思ったんです」

 

ーーーそうだったのですね。
   どのようにしてYour choiceとは出逢ったのですか??


病院で株式会社テレワークマネジメントという会社の
在宅就労実習をさせていただいていました。


そのインターンが終わったときに、
織田さん( Your choice代表 )のことを紹介していただきました。


さっきのとおり
ずっと思い描いてきたゲームプログラマーへの夢はどうしたらいいんだろうか
とか、
メールでの紹介だったので顔もわからないし、どんな考えの人かもわからない。
障がい者についてどういう考えなのか…。


不安を抱えていましたね。
すぐに一緒に働くとは言えませんでした。

 

 

ーーー決め手は何でしたか?


初めてオンラインで話した時に共感するところがたくさんあり、
これなら一緒に働きたいなと思いました。


はじめの方にスケジュールを組むため「病院での生活をエクセル表にしてほしい」
と言われたんですけど、


それをつくって提示した時に「もっとこの方がいいんじゃないかな」とか、
より相手目線でのモノの作り方を教わって、
初めて今までのやり方では通用しないことを実感しました。


その時に、
織田さんと一緒にいたら成長できるんじゃないかと思ったんです。

 

 

 

「自由に生活できるんだったら、
          もう少しお仕事をしたいと思う」

 

ーーー日々のお仕事はどうやって行なっているのですか?


会議とかミーティングは全てビデオで行なっています。
議事録を書いたり、メールの作成、
その他文章を書く時には音声入力を使用していますね。
声で文章を入れてから、誤字脱字を直していきます。


音声入力を使うようになる前は、
一個のメールを作るのに1時間はかかっていたのですが、
今は10〜20分で作成することができるんですよね。


音声入力すごいんです。笑

 

 

ーーーすごいですね!音声入力使ってみます!
   新井さんは普段どのような生活を送られているんですか??
   差し支えなければ教えていただきたいです。


大丈夫ですよ。


朝は5時に起きて、身支度をします。
7時にご飯で、作業スペースに移動して、
9時30分〜11時30分まで仕事、お昼を食べます。
12時頃に理学療法室に行って、
車椅子スポーツをしたり、友達と話して過ごします。
13時〜14時にまた仕事をして、訓練(リハビリ)があります。
あとは余暇の時間になりますね。


良くも悪くも病院生活は時間が縛られています。


自由に生活できるんだったら、もう少しお仕事をしたいと思うし、
知らないことをもっと知ることができたり、
経験できるんじゃないかなと思うこともあります。

 

 

 

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「自分なんて社会にいらないのかな」と思った

 

ーーーYour choiceに出逢う前、お仕事を探していた時の気持ち…
   もう少しお聞きしてもいいですか??


めちゃめちゃしんどかったですね。笑


僕は本当にゲームが大好きでゲームに救われた場面も多い。
そんな自分が大好きなゲームを通して誰かを救えたらいいなと思って、
問い合わせをしていたんですけど。

 

断られ続けましたし、
ちょっと難しいですねって言われたときには、
やっぱり障がいがあるからなのかなって思いました。


一度そう思ってしまうと、

「自分なんて社会にいらないのかな」
「障がいがあったら社会にいらないのかな」

と、どんどんそういうことを考えてしまっていましたね。


本当に苦しかったです。

 

 

ーーーそこからどうやって抜け出すことができたのですか??


テレワークマネジメントさんで働きはじめた時に、
「仕事ってゲームプログラマー以外にもあるんだな」

って純粋に思えたことがきっかけかもしれないです。


わかっているつもりではいたけど、
実際にやったことでストンと落ちた感じがしました。


今までやったことのない仕事をさせてもらって、
それによって、感謝もしてもらったと思えています。


初めて、
「人の役に立つってプログラミング以外にもあるな」
って思ったんですよね。

 

と同時に、これまでプログラミング以外のことはほとんどやってこなかったから、
「そんな自分にできることってなんだろう」
っていうのはわからなくて、やっぱり悩んでいました。


実習が終わってそんなことを考えていた時に、
織田さんを紹介してもらったんです。

 

 

ーーーそこからYour choiceでのお仕事がスタートしたんですね。


そうですね(^^)

 

 

 

 

今回は、新井さんとYour choiceが出逢うまでの
きっかけや、思いの変化をお聞きしました。


次の記事では引き続き、
新井さんの働き方や、「働く」ということへの想いを伝えたいと思います。